出湯温泉物語

新潟県最古の湯、五頭温泉郷出湯温泉。江戸時代から続く旅館「清廣館」より出湯温泉で広がる物語をお届けします。
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え?こんな場所に温泉が?

 こんにちは。

今日は、出湯温泉にある珍しい温泉をご紹介しようと思います。

泉質は、アルカリの単純泉です。
浴室は、昔ながらのシンプルな内湯のみです。



外観は、レトロ感たっぷりです。



ここまでは、ごくごく普通の温泉です。

では、一体何が珍しいかと申しますと、
温泉のある場所が、とても珍しいのです。



なんと、お寺の境内にある温泉なのです。

このお風呂、通称、華報寺共同浴場、正式名称は、
「漲泉窟(ちょうせんくつ)」といいます。
江戸時代は、江戸幕府の天領(直轄地)でした。
江戸時代の終わりと共に、国から払い下げがあり、
お寺様と、当館を含めた当時すでに営業していた旅館6件、
そしてお寺と出湯住民(お寺の檀家)で構成された、七軒衆
(しちけんしゅう)という組織が温泉を引き継ぐことと
なりました。一番公共性があるとのことで、その後は、
お寺様が代表で管理をし、七軒衆が温泉業を営む
利用権を持っております。

出湯温泉の地元の人たちは、昔から「お寺のお風呂」と
呼んでいます。
ご常連の方も多く、地元近郊はもちろん、新潟市から
毎日通われる方もいらっしゃいます。出勤前にひとっぷろ、
という方も多いです。お風呂からは、時折、にぎやかな
話し声が聞こえてきたりします。時には、鼻歌なども
聞こえてくることも。昔ながらの湯治場といった
ところでしょうか。のどかで、ほほえましい雰囲気です。

そして、何を隠そう、ここの温泉が、出湯温泉発祥の温泉です。
今から1,200年前、弘法大師様がこの地にいらした折、
持っていた杖で地面をついたところ、お湯が湧出したという
伝説が残っています。それ以来、途絶えることなくずっと
沸き続けている温泉。まさに、越後の古湯です。

歴史があるだけに、興味深いお話もたくさんあります。

鎌倉時代には、温泉税(今で言うところの入湯税でしょうか)
を幕府に収めていたという記録が残っていますし、
村上(越後の北に位置する地域です)藩主がこの地を
支配していたときには、「温泉内でケンカをしてはいけません」
といったお触書が出たそうです。

当館から目と鼻の先のお寺様のお風呂、私も疲れぎみだなぁと
思うと、癒しを求めて、時々つかりに行きます。
ここの温泉は、ちょっぴり温めなのですが、ゆっくりと浸かると、
あがった後は、長い間、ぽかぽかが続きます。温泉は、
新鮮な源泉の掛け流しです。
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